マジョラムについて

マジョラムOriganum majoranaは、ラベンダー、ローズマリー、タイム、バジルといったアロマテラピーではお馴染みの芳香植物(ハーブ)が豊富に存在するシソ科に属します。ラベンダーと並んで香りが柔らかいエッセンシャルオイルです。

 

Origanum 属であることから、同属のワイルドマジョラム Origanum vulgareやオレガノOriganum compactumとよく混同されますが、これらのエッセンシャルオイルにはフェノール類が多く含まれているのに対し、マジョラムにはほとんど含まれていません。

 

蒸留は通常1時間半、ゆっくり時間をかけて行います。蒸留釜の圧力と温度が少しでも高すぎると、マジョラムの繊細な香りは台無しになってしまいます。

 

今日、アロマテラピーのケアに使用できる品質のよいマジョラムを見つけるのは容易ではありません。例えば、安価なタイムマストキナThymus mastichinaがマジョラムと偽って販売されていることもあります。タイムマストキナは1.8-シネオールとリナロールを多く含み、マジョラムとは似ても似つかぬ香りです。また、オレガノを混ぜ合わせたものも多く出回っています。