ラベンダー(真正ラベンダー) Lavandula angustifolia / Lavandula officinalis SD/DO flowers

科名:シソ科

抽出部位:花

特性成分:酢酸リナリル、リナロール、酢酸ラバンジュリルなど

ラベンダーの写真
Lavandula angustifolia

昔から万能薬と評されるハーブで、何を使ったらよいのかわからないときにはラベンダーを使え、 と言い伝えられてきました。優しい花の香りが疲れた心身を癒し、ストレスから解放します。子供の 睡眠障害のケアにも適しています。

スキンケアにも肌質を選ばず使うことができます。切り傷や火傷、湿疹等の痛みや炎症を鎮め、 治癒を促します。皮膚のあらゆるトラブルに有効で、特にアレルギー性皮膚炎に最適です。

  • 心身をリラックスさせます。
  • 免疫調節作用*があります。
  • 炎症を鎮めます。
  • 筋肉の緊張や凝りをほぐします。
  • 鎮痛作用があります。

*免疫を暴走させることなく炎症を鎮める作用。


使用法

皮膚に塗るのが最も適しており、心身をリラックスさせるマッサージによく用いられます。原液の まま使うことのできる数少ないエッセンシャルオイルの一つです(もちろん植物油で希釈して使用 することもできます)。

ラベンダーを数滴、太陽神経叢(みぞおち)や足の裏に、ゆっくりとマッサージしながら擦り込め ば、心身に安らぎを与えます。

  飲用 皮膚塗布 芳香浴
 大人  ★★★ ★★★
 子供 ★★★ ★★★
★★★ =最適です
★★ =適しています 
=可能ですがすすめられません
× =適していません

〈火傷〉

ラベンダー3滴を、植物油5mlに加えて塗ります。

※日常的な軽い火傷以外は、必ず医療機関を受診してください。

 

〈敏感肌のスキンケア、アレルギー性皮膚炎〉

ローマンカモミール1滴+ラベンダー1滴を、スイートアーモンド油10mlに加えて塗ります。

※アレルギー性皮膚炎に用いる場合は、主治医にご相談ください。

 

〈普通肌のスキンケア〉

ローズ1滴+ラベンダー2滴+ローマンカモミール1滴を、スイートアーモンド油15mlに加えます。数滴を手に取り、朝晩軽くマッサージを行います。

 

〈不安、ストレス、不眠〉

ラベンダー2滴(または、ラベンダー1滴+ローマンカモミール1滴)を手首とみぞおち(太陽神経 叢)に塗ります(肌の弱い方や子供は、植物油を加えてください)。 または、ラベンダー6滴+ローマンカモミール1滴+プチグレン3滴を、スイートアーモンド油15ml に加えます。首、肩、背中をやさしくマッサージし、みぞおちにも塗ります。

 

〈あせも、おりものが気になるとき〉

ラベンダー3~4滴を大さじ1杯の塩に加えて浴槽に入れ、よくかき混ぜて入浴します。水とエッ センシャルオイルは混ざりませんが、ラベンダーはほとんど皮膚を刺激しないので、例外的にこのよ うな使い方もできます。

備考

ラベンダー(真正ラベンダー)の学名は、Lavandula veraと表記される場合もあります。

 

ファミリーアロマテラピーの手引き / AROMATHÉRAPIE FAMILIALE FICHE CONSEIL
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